熱は貴重なエネルギーですが、残念ながら活用されずに終わっていることがあります。
例えば温水をそのまま排水しているようなケースです。排熱利用は高温でなければいけないと言う概念があるため、あまり高くない温度ではエネルギーにならないと考えている人が多いようです。熱エネルギーは差があれば必ず影響し合うので、少しでも温度差があれば十分に利用可能です。例えば40度程度の温水だとしても、冷水を常温にするような場面で排熱利用ができます。完全にあっためることができないような場合でも、余熱に利用することも可能です。
ヒートポンプを利用した熱交換を使えば30度程度の温水でも間接的な加熱に利用できます。また100度を超えるような時には、蒸気としての拝謁利用も可能です。配管に当てることで内部を流れる液体を効率よく温めることが可能です。高温水として気体を直接温める熱交換器の循環液として利用すれば、無駄がなくコスト削減になります。
温度差が大きければ大きいほど利用できる範囲が広くなるので、何もしないのはもったいないと言えます。排熱利用は相対的な温度差による熱交換が基本となるので、そのものが高温でなくても交換相手が低温であれば十分に利用価値があります。そのまま捨ててしまうはずだった物が有効に使えるのは、コストダウンの観点からもとても有効と言えます。普段捨ててしまっている排水をもう一度見直して、何か排熱利用ができないかを検討してみると良いでしょう。
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